4月1日が最後の別れ。

4月1日……おれのオヤジの誕生日ホールケーキだった。
オヤジは誕生日を直前にして…3月30日に他界した天使
57歳の誕生日を目前に
息を引き取った……
偶然という名の運命だったのかもしれない。
最後はやはり死に際に立ち会うことができなかった汗
なんとなく…
最後の瞬間は立ち会うことができないのがわかっていた
それでも最後は立ち会いたいと思って
病状が悪化する度にオヤジのところへ飛んで行った。
実はオヤジが他界する何日か前にオヤジのことが妙に心配になって、胸騒ぎがしてオヤジのもとに行ったんだしゅん
なぜか?その後ぐらいからおれの体の調子も悪くなっていった↓
偶然かもしれないが……
たぶん偶然ではないと思った苦笑
自叙伝にも書いてあるが……オヤジとは説明しても足らないぐらい幼少期から本当に色々あった……
いつも…いつも…
虐待の日々だった。
子供のころ
小さい体のおれには
大きい体のオヤジの暴力は本当に体の芯から心の芯まで破壊されてしまうほどだった。
母親も言ってたけど
施設に入らなければ…
おれは生きていなかったと思うあせ
オヤジを恨んで、憎んで、殺してやろうと何度も思った……
自分が虐待されている時は…これが虐待だとは全然思わなかった
誰も教えてくれないし
体に痣があっても……
誰も気づいてくれなかった
それが当たり前のように周囲の人たちもおれに接してきた
周囲のオトナたちが妙におれに気遣ってたことは小さいおれにも伝わった。
おれはオトナの顔色を見て毎日を過ごしていた。
母親も毎晩殴られて性慾を強いられていたから
これが普通なんだとしか
思わなかった……
オヤジの葬儀が静かに密葬で行われた。
身内だけだったけど……
みんなに暖かく見送られた願い
オヤジの兄さんが挨拶で言ってた……
オヤジは今ごろ天国で過去を振り返って自己評価しているよ。
身内のみんながオヤジのためにこれだけ集まってくれたんだ。
この状況を天国から見てるよって言ってた。
オヤジの顔にまともに触った記憶さえなかったが……
今回はちゃんと触った。
とても冷たかったし……
おれの肌と似てた。
火葬される前にオヤジに呟いた。
『おつかれさま』
そして
『おれと弟の命の種を育ててくれてありがとう』って
呟いた……
オヤジがおれのもとに帰ってきてからの4年間。
ずっと闘病生活だった。
満足じゃなかったけど……最後にオヤジの看病ができて本当に良かった笑顔
20数年間続いたオヤジとおれの長い長い確執が終わり……
恨んで、憎んだオヤジの介護を引き受けた29歳からの4年間。心から親子の絆が結ばれた時間だった。
あとでわかったことだけど
神様はなぜ?
殺したいほど恨んだオヤジを4年前おれのもとに導いたのかはてなマーク
看病をして本当に気づいた。
神様はおれがオヤジを許すことをわかっていたんだ
そして……
失った絆が心から結ばれることもわかっていたんだ。
絆なんていつ結ばれるか?
いつまで結ばれるか?
それはわからない。
でも……
親子の繋がりは必ず絶対だし
絆もいずれは必ず結ばれる。
そして、自分への許しが
オヤジへの許しになるんだ。
オヤジに約束した
オヤジの分までめちゃくちゃでっかく生きるって富士山
必ず!必ず!オヤジの息子は人様の役に立つ人間になるアップ
人様の徳を上げれる良き人間になるアップ
オヤジへの約束を守るために今度は生きるって!!
オヤジに約束した
オヤジを恨み、憎み、それをエネルギーに変えてきたおれが……
今度はオヤジへの約束を果たすことが
おれのエネルギーになるだろう。
オヤジ……
長い間おつかれさまでした流れ星