2018年の人財育成を考える

おはようございます、加藤秀視です。

2018年、1本目のブログ更新となります。
今年も何卒よろしくお願いいたします。

改めて、2017年を振り返ってみると
良いことも、そうじゃないようなことも
たくさんあって、

改めて自分は運がいいなーと、
実感させられる場面が多くあった年でした。

毎年、1年を振り返ると
いろんなことがあったなぁーと
思うのですが、

新年を迎えて感じるのは、

「不要なことは何もないし、
必要じゃないことは何も起きない」

という実感。

ネガティブなことでも
ポジティブなことでも
正直、結果としてはどっちでも良くて、
どちらもその時期には必要なことだった。

季節で例えてみると、
自然のサイクルにおいて
冬の寒くなる時期って必要で。

冬の寒さがあるからこそ
気温の寒さで美味しいものが
育ったりするから、
冬には冬の役割がある。

それは春も夏も秋も同じで、
自然のサイクルの中で
それぞれの季節の必要性が繰り返されて
1年が成り立ってる。

だから逆に、夏なのにまったく気温が
上がらなくて寒いのはおかしいし、

冬なのに半袖でいるくらい暑いのも
おかしな話で。

おかしいことが繰り返されれば
自然の形態が壊れていく。

人間も同じで、人生には運や流れの
ようなものがあって春夏秋冬のような
サイクルで成り立ってるとオレは思ってる。

だから、自分にとっての
悪い時期って必ずあるし
逆にあったほうがいいくらいで。

そういう時期がしっかりないと
いい時期に活かせないし、

いい時期だったらいいことが
たくさんあったほうがいい。

そう思うと、2017年は
オレにとってむちゃくちゃ
いい時期だったなーと改めて
感じたりするのです。

これは直感だけど、
運気的には今年から春夏のシーズンに
入っていく時期になるので、

この5年で確実に勝負に出て
更に人材育成の世界で
お役に立ちたいと思っています。

それでは、本題へ。

 

 

「なんとなく質問する」というヤバさ

 

今年は、年明け早々から

結構忙しい日々を送ってたんだけど、

その中で思ったことを書きますね。

1月5日から東京・大阪を巡業して
50人以上のビジネスマンの方々と
お話させてもらった。

今後、新しいリーダーシッププログラムを
やっていくために直接お会いして
話した感じなんだけど、

そこで感じたのは、とにかくみんな悩んでる。

社員教育ができない、
組織が伸びていかない、
事業が発展しない、
自分の人生をどうしたらいいか分からない、
もっと資金を稼ぎたい…

など、その悩みはさまざま。

もちろん、人は誰しも
常に悩み続ける存在だとは思う。

で、実際に会った時に必ず
みんなが聞いてくるのが、

「こういう時に加藤さんならどうしますか?」
「加藤さんはどういう本を読んでますか?」

みたいな質問。

これってちょっと考えもので。

「なぜ、その質問をするのか?」

ってことを、考えて質問
してないケースがほとんど。

自分の人生を良くしたいから質問してるのか、
お金を稼ぎたいから質問してるのか、
メンバーの育成をしたいから質問してるのか。

理由は何でもいいし、
何でも質問してもいい。

ただ、

「その質問の答えって何のために必要なの?」

っていう問いに、誰も答えられないんだよね。

 

 

何に優先順位を置くか?

 

オレに会うってことで
「何か質問したほうがいいのかな」とか
「よし、これを聞いてみよう」って
考えての行動かもしれないけど、

とにかく一番大事なのは

「その人が何のためにやってるのか?」
という優先順位だと思うんだよね。

例えば、サッカーが上手くなりたいのに
野球やらバスケやらソフトやらやってたら
上手くなるわけがなくて。

サッカーが上手くなりたいのであれば
サッカーが上手くなるためのことを
ひたすらやって、それ以外のことは辞めること。

自分が「どこに向かっているのか?」を
常に明確にできているか?と言うと、

ほとんどの人はそれが明確になっていない。

例えば、「お金を稼ぎたい」としたら、

お金を稼ぐのに、自分がどういうことを
やっていのるか?これしかない。

そういう話なのに、オレに会った場面で、
「加藤さんは何の本を読んでますか?」って
質問しちゃうのはおかしいよね。

自分が果たしたいこと、
自分が抱えている問題に対して
自分が何をしているのか?

そう考えると、やっぱり大事なのは
優先順位だし、何に時間とエネルギーを
使うか、しかない。

 

 

「考え方」だけではどうにもならない

 

他に話していて思ったのが、

「考え方」や「解釈」
だけをなんとかしようと
思ってる人が結構多いんだよね。

組織を繁栄させたい。
社員をしっかり教育したい。

ほとんどのリーダーさんは
そう思ってる。

じゃあ、さっきの優先順位の話で、
「そのために何をしてるのか?」
ってこと。

ある人は「毎日朝礼してる」
って言うし、

「社員とミーティングして
コミュニケーションを
取ってる」
って答える人もいる。

もちろんそれはそれで大事なことだよね。

ただ、社員を育成したいなら、
もっと大事なことは

「リーダー自身が
人材育成を覚えること」

だとオレは思ってる。

むしろ、何で覚えないの?
って思うくらい、

考えてることと、
やろうとしていることに
矛盾を感じる。

だって、よく考えてほしい。

企業においての経営と
人材育成って違うものだし、

学校で先生が数学や英語が
教えられるってことと、
人を育てることは違うもの。

もちろん、両方できたら理想だけど、
実際は別だよね。

経営者として、先生として、
知識を共有したり、
概念・考え方を共有したり
ノウハウを共有することは
できるかもしれない。

けど、人が育つ観点からの
生きる技術の提供や、
行動力の提供は
残念ながらできていない。

だから、経営ができることと、
人の育成ができることは
別のスキルっていうことを
しっかり理解しておく必要がある。

人材のことで
悩んでいる人たちにいつも言うのは、
「技術を覚えてください」ということ。

リーダーとして、
その人個人の
考え方、やり方、在り方は
充分にすごいと思う。

でも、
それであれば、尚更に人を育てる
技術を覚えたほうがもっと良い。

なのに、ほとんどの人は、
経営のスキルは積極的に学ぶけど
人材育成のスキルは覚えようとしないんだよね。

マインド、概念、哲学、在り方…
それだけでなんとかしようとしてる。

もちろん、カリスマみたいな存在で
自分の姿勢だけで周りに示せる人も
中にはいるかもしれないけど、

それって、
誰しもがそういうタイプでは
ないわけで。

確実性、再現性を持たせるのであれば、
カリスマになろうとするより、
人材育成の技術を覚えるほうが
圧倒的にいい。

 

「概念」と「技術」の関連性

 

とにかく、ちゃんと現実的に
考えていくことも大事で。

ちょっと車の運転を例に出して
説明すると、

車の運転をするためには、
運転という技術が必要だよね。

ブレーキ、アクセルを踏んだり、
ハンドルでコントロールしたりと、
これは全部技術。

じゃあ運転技術は何に基づいて
習得するかというと、

道路交通法という法律・概念があるから、
これに従って、運転技術を習得する。

もちろん、技術があっても
ルールは破れてしまうけれど、
それはその人のモラルの問題で。

破ったら法で罰せられるし。

これって、要は、

道路交通法という概念と、
運転技術っていう技術の
両方が必要ってこと。

だから、始めは教官が隣に乗って
「アクセル踏んで」とか
「ハンドル切って」って
技術を覚える練習をする。

それで、必要な知識と技術を
身につけたと国から認められた人が、
免許をもらう。

じゃあ、逆に、何のために
免許を取得するのか?

それは当然、
「運転できるようになりたい」
からですよね。

じゃあ、そうだとして、
免許をもらった人が
5年間まったく運転しなかったら…。

もちろん、技術を忘れてしまい
運転できない可能性が大きい。

免許や知識があれば誰でも
運転できるのか?と言ったら、
それは違う。

ここで何が言いたいか、っていうと、

運転免許は「運転したい」人への
技術の提供の一環なんだよね。

人材育成もまったく一緒で。

人を育てる、
人間関係を良くする、
売上を上げる、
チームが一丸となる…

これってぜんぶ人が絡むこと。

基本的にみんなが悩むことって
ほとんどが自分のことか人のことだから、

人を教育していくってことは
すごく重要なことだってのは
分かってもらえると思う。

もっと言えば、
人材育成ができれば、
自分も相手も教育できて
あらゆる問題は解決に向かう。

だとすると、みんな
「人を教育できるようになりたい」
はずなんだよね。

なのに、人材教育を本やセミナーだけで
覚えようとするのはあり得ない話で。

それってただ教習所に行って勉強すれば
運転できるようになるのか?ってのと
同じこと。

本当に日常でも使えるレベルまで
技術を覚えることに意味がある。

人材育成も技術を覚えないと
意味を果たさない。

だから、オレ自身も、今年は
より高い技術を身につけるために
しっかりと学び、

多くの人にそれを共有したいって
考えてるんです。

 

「技術」があれば、誰でもできる

 

人材教育は、一見、
自己啓発みたいに
捉えられがちだけど、

啓発ではなく
これからは「技術の提供」が
できるかどうかが
ものすごく大事だと
オレは思ってます。

それが本当の人財育成で
人の教育だと思うから。

例えば、皆さんの目の前に
カレーが出てきたとして、

「このカレーってどうやって作ったの?」

って聞く人はいないと思うんですよね。

カレーの作り方は誰しも
がイメージできるし、

提供してくれる人は
カレーが作れる人なんだ、
くらいにしか思わない。

けど、仮にこれが、
「紫色のカレー」だったら。

「え?これ、どうやって作ったんですか?」

って聞いちゃいますよね。

オレはこれまで非行少年少女、
スポーツマン、オリンピック選手、
ビジネスリーダーを
育てさせてもらっていて、
おかげさまで今では上場企業の
クライアント様も多くいる。

そんなオレに

「どうやって、そういうところで
リーダーを育ててるんですか?」

って聞くのって、

主婦の方に

「どうやってカレーを作ってるんですか?」

って聞くのと同じことだと思うんだよね。

誤解して欲しくないが、
ここで大きなことが言いたい
ワケではなくて。

何が言いたいかというと、

料理技術を持っていれば
誰でもカレーは作れますよ、

ということと同じで、

人の育成技術を持っていれば、
誰でも人は育成できますよ、

ということ。

ただここに、個人のセンスとか、
どれだけそれに情熱を注げるのか、とか、
なぜやるか?があるのであって、
技術は同じ。

ただ、調理技術との
違いがあるとすれば、

料理はお母さんとかおばあちゃんとか
身近なところで技術の伝道があるけど、

人材教育の技術の提供って
ほぼ日本には皆無なんじゃないかなと思う。

あったとしてもニセモノが多いし、
一般の人はそれがニセモノか本物かの
区別もつかない。

だから、セミナーに出て人材教育が
できるようになるとか、
資格を取らせるとか、心理学とか、

そういうビジネスばっかりが蔓延してる。

知識や概念の提供のみで
技術の提供ができない人ばっかりなのに、
そんなんで覚えられるわけがない、って
オレは普通に思う。

だから、やっぱり、多くの人の悩みを
解決するためには「技術の提供」。
これしかない。

リーダーを育てるのはもちろんのこと、
さらにそのリーダーに技術を提供していく。

それが、企業、学校、アスリート…
あらゆる組織を良くしていく道だと
思ってます。

今年は、先ほども言ったように
人材教育という技術をさらに磨いて、

さらに素晴らしいものを世の中に
提供できることをやっていきたいと思います。

 

編集後記 「足元を見て、戦略を立てる」

 

年始からたくさんの方とお会いして、
オレも久々に刺激を受けたというか
今の世の中の現状をしっかりと見れた。

足元を見る、ってすごく大事で、
それによって、今後を改めて
予想して、見据えて。

そうして戦略って立てるものだと思う。

改めて、やっぱり「技術の提供」が
大切なんだなって腑に落とすことができた。

もちろん、これまで何度も言っている通り、
概念、在り方は当然大事。

この概念、在り方が本物であれば、
技術を身につけることの大切さも
分かってもらえるんじゃないかなと
思います。

なお、冒頭にも案内した瞑想も、
まさに「概念」と「技術」の提供の
ひとつです。

この両輪で瞑想をきちんと教えられる
ところは他にはないと断言できる。

興味がある方は、ぜひ説明会に
お越しください。

http://mmct.jcity.com/?c=34&e=c8NDK%3BxkJXFc9UqX4mmS0w11
(※現在、一般募集は終了致しました。)

今年は昨年よりさらに
やっていきたいと思っているので、
皆さんとたくさんの場所でお目に
かかれる日を楽しみにしています。

ではでは。

氣愛^^

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